ハンガリーの世界遺産 「ドナウの真珠」ブダペスト歴史地区

 ヨーロッパの二大河川のひとつ、ドナウ川が貫流するブダペスト 国際河川であるこの川は内国交通だけでなく、他の国への航路も多く運行されている 川を挟んで王宮のある手前の丘がブダ、対岸の平地がペスト、併せて市名はブダペストという 両岸とも世界遺産で、歴史的な建造物が存在する 手前の王宮からみた吊り橋は「セイチェニの鎖橋」という 橋脇に立派なライオン像がある

 写真中左奥の美しい建物がハンガリー国会議事堂で、写真外の右横奥にはエルジュベート橋がある この名はドイツ名ではエリザベートという それについては後述する ペスト地区にはこの国を代表する作曲家フランツ・リストの家や音楽院、名門ブダペスト歌劇場がある また目抜き通りアンドラーシ通りには英雄広場があり、建国の父の巨大な像がある

 歴史がお好きな方はご存じだが、この国は以前は隣国オーストリア帝国に併合され、「オーストリア・ハンガリー帝国」と呼ばれていた オーストリアの王家ハプスブルク家の皇帝フランツ・ヨーゼフに嫁した絶世の美女、エリザベート(愛称シシー)はヴィーンよりむしろこのブダペストを愛した だが歴史は残酷で、彼女は後にスイスのレマン湖畔でイタリアの無政府主義者に暗殺される それでもハプスブルクの支配を受けたハンガリー人は今でもシシーを愛し、橋名として残っている


オーストリー皇妃エリザベート(シシー)

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