お わ り に
今回の旅の目的のひとつは、わたしの趣味の一つ、「ハーブ」栽培に関して、イギリスのハーブ園を訪問することであった。文中にあるところの他、ロンドンの街中にあるチェルシー・フィジック・ガーデンとロンドンから200km離れた町にある英王室御用達ノーフォーク・ラヴェンダー園にも行った。オフシーズンではあったが、「収穫」はあった。これらについては、いずれ書いてみたい。
チェルシー・フィジック・ガーデン (ロンドン) |
Chelsea Physic Garden London |
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ノーフォーク・ラヴェンダー (ノーフォーク) |
Norfolk
Lavender Norfolk |
二番目は、「世界三大バレー」の一つといわれるロイヤル・バレー(ROH)で「白鳥の湖」を観賞(鑑賞)することであった。この入場券は日本を出る前にオペラのホームページを開け、クレジット・カードで注文し買っていた。券は一週間で手元に届いた。本当なら、この「白鳥の湖」も世界最高のプリマ・ドンナとも言われる、シルヴィー=ギエムで見ようと思っていた。だが残念なことに、航空券の関係で、わたしの帰国が彼女の公演より数日早く、物理的に不可能だった。わたしが見た当日は、日本人の女の子が白鳥をやって、結構たくさん拍手をもらっていた。懸命で若々しい白鳥であった。日本人として、嬉しかった。
コヴェント・ガーデン・ロイアル・オペラハウス The Royal Opera House,(From ROH site)
三番目の目的は、大英博物館を再訪し、また前回見残した定評のある「ナショナル・ギャラリー」の絵画を鑑賞することであった。これらは全て「素晴らしい」の一言であるが、ここでは述べない。
大英博物館 British Museum
本文でおわかりのように、今回の隠しテーマは「若者の生き方」と「戦争」であった。また本文に書いてはないが、今回ロンドン市内の「帝国戦争博物館」や「陸軍博物館」も訪問した。特に陸軍博物館は、大英帝国の栄光や陸軍の輝かしい勝利をディスプレーした「愛国的」なものであった。それだけに、「墓地の老人」の言葉が身にしみたのである。
また、これも本文にはないが、B&Bの近所で庭仕事をしていた老人と話していて、「ドイツ軍のロンドン爆撃は、それはひどいものだった。本当に生きた心地はしなかった。私たちには日本軍の行為よりも、そちらの方がダメージが大きかった。どちらにしても、それが戦争というものだ。」と老人から聞いた。老人がする話は、何か余分なものを捨て去り、エッセンスが残る感じがする。
イギリスという国は、江戸初期のウィリアム・アダムズ(三浦按針)以来、日本と関係の深い国である。同盟国(日英同盟)になったことも、「敵」になったこともある。しかし、いまや往年の「大英帝国」の影はすでになく、「斜陽国」と言われて久しい。さらに、IRAの爆破事件、残る階級制度、「狂牛病」の問題、国内の外国人問題等々、現在 での状況も決して明るくはない。同様に日本も、高齢化社会、政財界の腐敗、役人の汚職、景気の低迷、財政の破綻等、すでに国家としては、「末期的症状」である。
しかしイギリスの場合、救いは指導者である。あの若いブレア首相の行動力、信念、議会での答弁を見ていると、流石「民主主義」の元祖国の宰相だけのことはあるようだ。少し前のサッチャー首相も「信念」があった。そこには、かつて明治の指導者達が持っていた姿が、見受けられる。指導者が良いということは、それを選んだ国民が良いということに他ならない。そういう意味では、我が国は外国に民主主義を「与えられた」が、とうとう自分のものにならなかった−と言える。政治家や政治が未熟で「発展途上国」の我が国の将来は、決して明るいとはいえない。残念なことである。
終わりに、今回の題についてであるが、今回も旅の途中で多くの人と出会い、話す機会をもった。本来の「旅」の目的はたくさんあろうが、その一つが「人を知り、分かり合うこと」であろう。そういう観点から書いてみようと、今までのわたしの文とは、少し違う書き方をしてみた。何れにしても、最後までお読みいただき、感謝している。学校時代、「作文」「読書感想文」が得意でなかった者が書いている。読み苦しいところは、ご容赦いただきたい。
(おわり)
参考及び引用資料 |
ホームページサイト Homepage sites Very special thanks to these
HP-sites: 2 storied bus: http://hp.vector.co.jp/authors/VA013481/e-rm11.htm National Flag of UK: http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/kokki/k_europe.html Malaysia Airlines: http://www.malaysiaairlines.com/company/frame.html http://mas.com.my/explore/main.html 海女: http://www.kintetsu.co.jp/senden/IseSima/ama/f30001.html Woodford GreenB&B:http://www.uk-expo.com/bnb/main.htm Gap year : http://www.gapyear.com/index.html Iden Croft Herbs: http://www.herbs-uk.com/ 英国政府観光庁: http://www.visitbritain.com/jp/links/external/uknow.htm ロイヤルオペラハウスR.O.H http://www.royalopera.org/TheHouse/WelcomeFrame.htm 英国大使館 http://www.visitbritain.com/jp/links/external/uknow.htm 韓国全図 http://seoulwind.com/korearoad/ トルハルバン http://tavion.kcom.ne.jp/special/08/korea/p1.html 女性イラスト http://www.hiroshima-cdas.or.jp/chutora/cheju.htm Working-Holiday http://workingholiday-net.com/ Thethinkingman,A.Rodin http://www.lexpress.fr/Express/Info/Culture/Dossier/rodin/dossier.asp?nom=business |
新聞・単行本等 世界は今・ティーンズ[GapYear] (記事) 日本経済新聞2001/3/4 地球の歩き方 26 イギリス ダイアモンド社 |
辞書・辞典類 ジャパン・クロニクル(日本全史) 講 談 社 |
絵はがき London Tower Bridge Whiteway Publications LTD, 3 Whitehall LON.SW1A 2DD The Merlion Impact postcards Berkeley Books PTE Singapole |
世界最古といわれるエジプトのミイラジンジャージム(大英博物館)(筆者写)
本文に登場した場所の紹介 Introducing sites appeared in this book. I do recommend these facilities: |
*アイデン・クロフト・ハーブズ Iden Croft Herbs http://www.herbs-uk.com/ Email idencroft.herbs@dial.pipex.com Frittenden Road , Staplehurst, KENT TN12 0DH Tel:01580-891432 Fax: 01580-892416 ロンドン・CharingCross駅から、Staplehurst駅下車 (バス・タクシーはあるがつかまらないことが多い)徒歩可能 |
*ウッドフォード・グリーン B&B Woodford Green B & B http://www.uk-expo.com/bnb/woodford.htm Email LJKen4322@aol.com ヒースロウより地下鉄ピカデリー線でHolborn下車 セントラル線に乗り換え Woodford下車、徒歩数分 Single B&B £25.00 per night (Private facilities) Double B&B £45.00 per ROOM per night (Private facilities) Triple B&B £65.00 per ROOM per night (Private facilities) Family room -Two adults and two children - £70 per room per night (Private facilities) English cooked or continental Breakfast No Smoking - only in the garden |
ロンドンへの旅で 出会った人たち " People whom I met on my way to and in London" |
2001.3.7 脱 稿 2001.6.30 HP用初版 2001・12・10 HP用二版 (C)2001 All Rights Reserved by Kenji Kakehi |