トルコジュータン(絨毯)の柄と文様
イスラムの国々ではジュータンは財産のひとつ トルコの古い伝統と卓越した技術を垣間見た

伝統的歴史的なトルコジュータン(メヴラーナ博物館/コンヤ)


メヴラーナ博物館(モスク)内に展示してあった16cのタピ(コンヤ)
使いこなれて周辺部がすり減っている
左の白いところには(HALI SECCADE BORDES XVI yy)と記入されている




同上メヴラーナ博物館展示品 右上には(KECE SECCADE BURSA H1305 H1887)と表示される

トルコジュータンの名産地・カッパドキア地方の絨毯工房


カッパドキアはむかしからジュータン織りがさかん(ウチヒサール)
トルコ中部のカッパドキアは火山灰地のうえ冷涼で農業がふるわなかった
現在でも女性の労働力によるじゅうたんは重要な収入源である




同上・織り子はこのような柄パターンを見ながら織ってゆく




同上・柄パターンも手によって難易度が分かれている



同上・柄パターンは方眼紙に記入されている 一目で目数が分かる









同上・二人で織っているものもかなりある



同上・これも二人で織っているもの これは表裏で織っている



近郊の農家から集められた繭玉



蚕が出す繭はゆでられ絹糸が引き出される



できた絹糸はぶらさげて乾燥される その渋い光沢が美しい



店内のタピ展示 ピンからキリまで予算にあった買い物ができる 日本まで空輸して宅配便で送るという 
この店ではアフターケアのため東京に駐在員事務所を置いている 日本人客を重要視しているのが分かる





上二枚 目が細かく薄くて軽い物が良く、裏がえすと良い物ほどリヴァーシブルができるくらい綺麗だ



ヘレケ」・・トルコ政府の厳しい検査に合格したものだけがこのラベルを貼ることができる
トルコ産絨毯の「最高品質の証」である
 このラベルでは綿の縦糸にウールの横糸を表示している




絹綿糸織り・草木染めの最高級品(日本円約150万円)



上の拡大写真・軽く鮮やかで見る角度で色が変わる優れ物である



一定レヴェル以上の作品の隅には織り子の名前が入れられる



12歳の少女が2年掛かって織り上げた絹の最高級品
少女の細い指でしか織れない作品という たいへん緻密な作品 
薄くて光沢があってたいへん軽い この店にも一枚しかなかった
右下の手から分かる様に小さいが、絨毯の値打ちは大きさではないという良い例である
日本円で350万円という 支払いはトルコリラの他、ドル、ユーロ、日本円、クレジットカードも可だそうだ


<トルコ絨毯>
トルコジュータンといっても本当に「ピンキリ」である
織り糸は絹、絹綿、ウール、化繊の順に質が落ちる
染めは草木染め、泥染め、化学染料の順に質が落ちてゆく
またウールでも染めが一切なく、羊の毛色だけで織る高級品もある
更に羊の首の毛だけを集めて織る希少品も高い
これは一枚作るのに子羊3千頭必要という 肌触りが全く違う
結び(ノット)も大切だ 裏表にある物が良く、また緻密な物ほど良い
質の良い物は一生物、化繊物は大体寿命が一年といわれる
結婚の時、男側がヘレケを沢山贈るのが最高だという
最高品質のヘレケなら高いがまず品質に問題はない
結婚を決めた国中の人がこの地方で新居用の絨毯を買うそうだ 
町の土産物屋のものはいろいろ問題がありそうだ
こういう店では「織物の目」がある人しか買えないだろう
結論としてはこのような産地で直接購入するか、
高いが都市の信用できるディーラーで買うしかない様だ


参考:サイト内リンク
アルジェリア伝統工芸体験記
(アルジェリアの絨毯とタイル画)

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