イガウィの「インド・ネパール紀行」 






世界遺産のマハボディー寺院
(インド) 
カルカッタのマーケット
(インド)

2003年8月、インド・ネパールに一人旅してきました。
訪れた街・出会った人々・体験・その他人との出会いについてお話しします。
旅の雰囲気をちょっとでもわかって頂けたらうれしいです。

旅ルート:(インド)カルカッタ→ブッダガヤー→バラナシ→(ネパール)ポカラ→カトマンドゥ

カルカッタ 

宇宙一汚いと言われる町。東インド・ベンガル地方にあります。
ここではマザーテレサのボランティア施設でボランティアに参加。  
行ったところは「カーリーガート(死を待つ人の家)」。
ほとんど年配の方なので、英語なんてもちろん通じるわけがない。
話すどころか、話しかけられるのすら最初は怖かった。
できることは無我夢中でやったけど、相当きつかった。
ここには本当に様々な国の人が集まっていた。
何年もここでボランティアをやっている人もいたし、
私のような一日、いや午前中限りの人もたくさんいる。
友人から聞いていて興味本位で参加したボランティアだったけど、
自分が役に立ったかどうかもよくわからないけど、
ここに来たからこそ、
マザーハウスが世界中にあるということも初めて知ったし、
まだまだこの家に入れない人も、またこの家を出て
また元の路上生活に戻る人もいるということを知った。
インドについて、日本について自分なりに考えることができたと思う。
マザーテレサは偉大だ。
              →Mother House  

ブッダガヤー

本当はいく予定のなかった町。
でもカルカッタで既にインド人不信になりかけていた私が立ち直った
この旅で一番の出会いがあった街。
マハーボディ寺院のお坊さん、お坊さんの友達、
子供たち、チケット売り場のおじさん、大学生、
いろんな人に会っていろんな話をしたけど、
一番心に残ってるのは実はラクシュミGHのオーナーとの出会い。
「何事も決めるのは自分。行動するのも自分。
誰の言葉を信じて誰を信じないか、それを聞いてどう行動するかは自分次第。
人に遠慮をせず、自分が決めたことをするべきだ。」
って言われた。

当たり前の事だと思う人がたくさんいると思う。
でも私はこの言葉で何かふっきれた気がした。
今まで自分は優柔不断な日本人だったんだなーって。
インド人は自分がいい人、他は悪い人っていう人が多くて
誰が正しいか、悪いかわからなくなってしまって
親切にしてくれる人がいると、本当に親切で言ってくれているのかまで
疑うようになってしまって、それが本当だったらそのアドバイスに逆らって
行動したら申し訳ないかなーとか思ってしまってなかなか自分の意志を伝えられずにいた。
でも最後に決めるのは自分。
そこでだまされたらしょうがないし、
いろんなことを見極める自分の感覚を磨いていかないと
これから先だって旅できないだろうって思うようになった。
もし全然時間がなかったらあっという間に過ぎ去って、帰ってから
「バラナシの前に小さな街に行った」、ぐらいの印象になる街だったのだろうけど
ちょっとのんびりして、この街でいろんな人に会ったおかげで
インド人と向き合うことがまたできるようになった。

その日の深夜、危ないと言って行くのを止めてくれたインド人に
お礼を言ってバラナシに向けて旅立った。

バラナシ

日程の都合で一日しか滞在しなかったので何も言えないです。
ガンガーは魅力的。空気が他の街と違った。
今度行ったら絶対長期滞在したい。





ポカラのペワ湖
(ネパール)
チベット密教の巡礼地ボダナート
(ネパール)

ポカラ

バスに乗りまくってポカラへ行く。
日本人がすごく多い。
ここではポカラについてよりもバスで一緒になった日本人が印象的だった。
みんなそれぞれのこだわりがあって話しててすごく面白い。
旅好きな人、旅してみたくてとりあえずきちゃった人、いろんな人がいる。
行った国について聞くとその人の種類が大体わかる気がした。
こういう旅が好きなんだなって。
情報交換したことで次に行くところが決まる事もあれば
(私が今回ブッダガヤーに行ったみたいに)、
次にはココに行きたいっていう他の国の情報も聞ける。
旅の話をたまにしつつ、天気の悪さに一喜一憂しつつ悪天候の中ポカラへ。

ポカラはすっごいキレイな観光地。
変な感じ。なんとなく軽井沢っぽい。
豊かな自然はいいけど、人は変に観光客なれしてた気が。
ポカラ行きのバスで友達になったキムさんといろんな話をした。
あと、韓国人女性はとてもツヨイことが判明。
食事にしても、宿泊料金の交渉にしてもすごい強気。
見習わねば(笑)

カトマンドゥ

歴史ある町。すっごく古い。
宗教と生活が密接していると感じた。
例えばヒンドゥー教の建物の前を通ったときにバス中でもみんな
お祈りしている姿しててとても興味深かった。
日本に居たこともあるという富士GHのオーナーと日本の話をしたのも面白かったし、
友達になった人と職業とか語学、旅行の話をたくさんして、
買い物したもの楽しかった。
あとナガルコットに行ってすごく綺麗な朝日を見た。
ここで泊まったホテルの人とはネパール語の話をしたり日本の話をしたり。
旅行の終盤だからか、日本のことを考えたり来て本当によかったのかなと
思ったときもあったけど、この朝日を見てやっぱり来てよかったと思った。
そういう感動があるから旅はやめられない。
今回もとても充実した旅をすることができました。

■人との出会い■

旅、大好きです。
土地、人、文化、空気、なんでも初めてで、新しい発見があります。
出会いでも世界が広がるってことを最近わかるようになってきました。
自分の知識、未知の世界が広がることが海外旅行を好きになった理由の一つだったけど、
人との出会いは、輪をかけて世界が広がることを実感したのがこの旅行。
見たことないものを見るだけだったらこんなにいろんなことを
考えなかったし、吸収しなかった。
自分だけで考えていたことが、人と話すことでちょっとずつ変わってきたり、
「へー」で終わることが「なるほど」に変わるってすごく面白い。
その面白いって思う心をずっと持ち続けていたいと思います。
まだまだこれから!行きたい所は山ほどあるし、いろんな人と話したい。
これからもイイ旅を続けていきたいと思います。

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