向日葵
(写真は岡山県総社市・備中国分寺前の向日葵)

「向日葵」は日本人が幼少期から見慣れた花、どこの小学校の校庭や学級園にも当たり前に存在していた
大きくて派手な黄色でしかも花の向きが若干変化するという大変分かりやすい花である この花を見ると
大人でも楽しかった夏休みや登校日のことやや友と遊んだ夏のひとときを思い出されるのである
そういう花が岡山を代表する寺社のひとつ、備中国分寺で咲くのはやや意外であるが、此処の農家の方々も
かなり努力をされているのである 桜はともかく、レンゲや菜の花などは観光の見地もあって頑張っておられるのだ
こうして写真を撮っていた高温多湿の梅雨期の終わりでも、他県ナンバーの車がたくさんやってきていた

(2009・7・7 /Camera:Olympus Myu15)


紫陽花
(写真は岡山県岡山市吉備津神社の紫陽花)

「紫陽花は梅雨時の花」とは日本のどの法律・条例にも明記されていないが、日本人の大半がそう思っているに違いない花である。
江戸末期の外国人医師(ドイツ人)で、オランダ船に乗って来日したあのフォン・ジーボルト(通称シーボルト)は日本人妻と
娘イネを大変愛したが、有名な「シーボルト事件」で「国外追放」になったあとに、日本関係諸物を持ってオランダに再上陸した。
彼のコレクションは今でもオランダ、ドイツ各地に健在である。そのひとつが現在でもオランダの大学都市ライデン大学の付属
植物園に存在する。そこには小さいけれど日本庭園があり、シーボルト胸像の後ろには彼が持って帰った愛する紫陽花があった。
紫陽花は当時のヨーロッパ人には珍しい物であったのだろうか。現代になってこの花は大幅に品種改良され、色も形も
大量の変種が作られた。フォン・シーボルトが現代に生きていたら、その多様性にどういう感想を述べるだろうか?

Dr.フォン・シーボルト胸像と彼の愛した紫陽花@蘭國・ライデン大学付属植物園内日本庭園(内部リンク)




月下美人

7月下旬の今日、今月で二度目の開花です。前回は3つ、今回は5つ同時に咲きました。
昨年は同一株でなんと29もの花をつけました。蓮の花と同様に品がありますし、
香りがまた高貴かつ華やかです。しかも夕方に咲き始め、満開はよる10時から11時、
日が変わる頃にはもうしぼみ始めています。本当に上品で清く儚い花です。
この花が咲くと、「あー、また夏が来たな」と思い、また次の開花が待たれるのです。

サボテン科の着生植物。中南米原産。下部の茎は木質、上部の茎は葉状で良く分枝し、
高さ3メートルにまで達する。夏の夜、長さ30センチメートルほどの白色漏斗状の花が咲く

花は芳香を放ち、数時間でしぼむ。クジャクサボテン類の母種の一。[季]夏。(大辞林)


藤 花
岡山県・玉野市・みやま公園の藤)

初夏というには少し早い5月の花ですが、私にとっては夏の前触れという感じがしてなりません
というのは、この花は菜の花や桜、タンポポなどとは一緒の春グループの感じがしません
特に紫の色は美しいし香りも素晴らしい それもによく見ると同色でもグラデーションがあるのです
一本だけだと何でもないこの花ですが、マスになると香りと気品が辺りに漂ってきます

 
(2005・5)




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