第四日目 (Day 4, Aug.10) マンドラヴィラ (WA)発 (曇/雨) 「南十字星」/サザンクロスに泊まる
Mandravilla(WA)〜Southern Cross(WA)
道路上兼「滑走路」 Airstrip
 6:00起床。朝食とって7:44出発。100m先をウォンバットが、横断して茂みに隠れる。動作はのろい。やがて道路脇に飛行機のマークがついて、「エアーストリップ」と書いた標識が出る。そこは完全に直線で幅もやや広い。広いこの国では、事故災害のための滑走路を、道路が果たしているらしい。さすが、「フライイング・ドクター*」のある国である。日本だとまず滑走路にできる直線の道路がないだろう。この辺りから、カンガルーの礫死体が目立つ。他の小動物も含めて数えていったら、一日で百数十になった。合掌。アーメン。

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フライイング・ドクターFlying Doctor・・・国が広いので、医者が飛行機で診療したり、患者を運ぶ制度が確立している。基地が何カ所かあるが、見学できる。同様に、遠隔地の子どもたちには無線を使った本当の「通信教育」がある。(筆者後日注:2005年現在では、オンラインのコンピューターによる教育が中心となっている。「僻地教育者ネットワーク」)

 
ごろごろ転がるカンガルーの礫死体 Hit Kangaroo


 途中で、90km以上一直線!の道路を走る。(観光書に記述がある) また、アボリジニーの家財満載のトラックを何台も抜く。もともと「狩猟民族」だから、時々は移動するのだろうが、どういう目的だろうか?。途中何度も道の傍で、エミューのファミリーに出会う。特に逃げるでもなく、餌を探している。そういえば、道路の死体にエミューは全くない。カンガルーとは、敏捷性が違うのだろうか。

100km以上あるとも言われるこの国でもっとも長い一直線の道路 The most straight highway in this country (more than 100km)
乾期で水が干上がったレーク・カウアン Dried Lake Cowan, WA
開拓時代の古い建物がそのまま残る町 ホテルかバーのような造りだ  Southern Cross, WA

 朝から646km走って、分岐点ノースマンで右折し、お世話になった一号線と別れ、94号線でパースへの道をとる。レーク・コーワンという大きな湖を渡る。干上がって水がない。次第に山道が暗くなってゆくが、日程の遅れを取り戻すため、ひたすら、ただひたすら走る。

 さらに355km走って、高原の町
サザン・クロス(南十字星)−素敵な名前だ!−に泊まる。この町は、ゴールド・ラッシュの時、1888年に開かれた西オーストラリアで最初の町の一つである。今も鉱山関係はあるが、むしろ小麦とウールが主要産業であるようだ。



 ここのCPは、きれいで整備されている。妻が炊事している間に、コイン・ランドリーでたまった洗濯物を洗う。合間に空を見上げると、町の名の「南十字星」が近く美しく見える。空は真っ暗だし、本当に星が降ってくるようだ。感動!

                                          (本日の走行距離1001km)