歩き遍路の風景(七の二) 2012春

高知県黒潮町→土佐清水市

三十七番岩本寺→三十八番金剛福寺(高知県)間


休憩後満開の花を横目に峠を目指す

峠の休憩所 頂上部にあり見晴らしが素晴らしい

田浦漁港を見ながら海岸沿いの道に入る

漁港の午後 朝の漁から帰った魚船の午睡時間

漁港の集落ではおばあちゃんがネコに餌やりをしていた あちこちで老婦人たちがお喋りをしていた 此処はなぜか猫が多い

やっと宿の案内が見えてきた ふつうはサーファーが使う宿である

宿の下の海は五月連休前なのにすでにサーファーたちが活動していた

海岸傍にはサーファー用の施設が完備される

丘上にあるサーファー御用達の「ペンションひらの」だが歩き遍路者も多く、シニアのオーナー夫妻は親切である

宿で食事を頼むと四万十川のウナギと海苔の天ぷらがでる 脂分が少なくあっさりした味 年中生ビールがでるのは魅力

四万十川の渡船に乗るため早朝の下田港に向かう

四万十川の古くからある「下田の渡し」 だが上流に橋が出来た今は時代の流れで予約した者だけが乗れる この乗り場も今は使ってなく50mほど南に移っていた

市から委託されて漁船で渡船業務を行っている 朝8時発 渡船料一人500円

幅広い四万十川河口を渡る渡船から見える景色は雄大である 漁船が母港に帰るシーンも見られる

対岸の船泊につく さすが漁師の操船技術は秀逸だ

川岸にある巨大な楠木 樹齢推定約200年

初崎にある巨大な津波水門 それでも来る「南海大地震」には耐えられそうもない

老人ホーム前の景色 心が和む

津倉淵の小川 水がきれいである(上下とも)



国道321号線傍らで獲れた蕪を干していた老婆 ひとこと挨拶をして過ぎる

国道の橋下に捨てられた古いトラック・タイア 脇を小川が流れる 道路からは見えないのでパトロールカーも気づかないのかも・・・ 恥である

「伊豆田トンネル」 歩き巡礼者泣かせの1620m!! 車歩道の区別があるのがせめての救い マスクをつけ深呼吸し覚悟を決めて「突入」する
     
「四国歩き遍路」最長クラスのトンネルのプレート「伊豆田トンネル」        内部中央部の電光表示 けっこう歩いたがまだ910mもある!

57.2kmも歩いたがまだ金剛福寺までは29.5kmもある 長い!! ふと見ると、「ポイ捨て禁止」の表示の下に弁当殻が・・!

同所のトイレ 内部には案内もある


土佐清水市は町を上げて「お遍路さん」をサポートしている 女性にとってトイレは最大問題で「有り難い!」のひと言である

山間部の道からは杉林の間伐伐採のチェーンソーの音が聞こえる



コンビニ「スリーエフ」チェーンはよろこんで「トイレを提供」するだけでなく、遍路にはお茶ボトル500mlを一本提供してくださる 合掌!

道端によく見られる無人の「良心市」 今は文旦など柑橘類が多い 客は自主的に缶にお金を入れる

温暖な此処では一本の木に実と花(蕾)が同時につくのも驚きだ

足摺宇和海国立公園・下の加江海岸(海蝕・砂浜)

海岸にある掲示

大岐の浜傍の崖上にある地蔵像 交通事故や海難事故犠牲者のものらしい

大岐の浜は広大な砂浜と荒々しい波が特徴 海浜の遍路道も魅力的である

「四国の道」の解説板

大岐松原は昼でも鬱蒼としている

大岐海岸の掲示板



またも海蝕海岸が現れる

「しおさい」にある民宿からの日の出風景 冬に条件がそろえば「ダルマ日の出」が見られるという

以布利海岸は流木や漂流物が半端ではない

海岸から山の斜面を上がる昔ながらの遍路道

竹林を下りてゆく

国道にでてひたすら足摺岬を目指す







窪津漁港の鰹節工場

窪津漁港

窪津の滝

窪津漁港の魚介類直販所

足摺岬まであとわずかなはずだが・・・・

金平さんという篤志家によるへんろ小屋 水もトイレもありたいへん有り難い 最後の元気を奮い起こす

最後は椿のアーケイドを過ぎると・・・



   
幕末-明治期の貢献者 中浜(ジョン)万次郎の像 「日米和親条約」締結に尽力した
「ジョン万次郎」(Wikipedia)

前の岩本寺から80.7km歩いてやっと金剛福寺に到着 多分四国遍路中で最長だろう それにしても長かったぁ〜

お参りの後で太平洋を望む <足摺岬灯台> 地球の丸さが実感できる



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