日本の名塔・仏塔
五重塔・三重塔・多宝塔

<日本三名塔>

世界遺産 聖徳宗総本山 法隆寺 国宝 五重塔 奈良県斑鳩町
高さ31.5m 木造五重塔としては世界最古 一番下の屋根は裳階(もこし)


世界遺産 真言宗総本山 醍醐山醍醐寺 国宝 五重塔 平安時代951年 京都市
高さ38.2m 京都でもっとも古い木造建造物


 曹洞宗 瑠璃光寺 国宝 五重塔 室町時代 高さ31.2m
大内文化のシンボル 司馬遼太郎も絶賛した名塔 山口県山口市

<古塔・名塔>

世界遺産 聖徳宗 法起寺 国宝 三重塔 飛鳥時代 奈良県斑鳩町
「斑鳩三塔」 日本最古三重塔(706年建立)


世界遺産 法相宗大本山 薬師寺 国宝 東塔(三重塔) 高さ34.1m 奈良時代天平期
裳階があるため一見六重の塔にみえる古塔 新しい西塔と両立する 奈良県奈良市


世界遺産 法相宗大本山 薬師寺 西塔(三重塔) 昭和時代再建
旧塔は室町時代に戦火で焼失 東塔と対称的位置に建つ 奈良市西ノ京町


真言・浄土宗 當麻寺 中之坊 国宝 東塔 奈良時代末期 奈良県葛城市
當麻寺は古刹 子院中之坊は中将姫伝説で知られる寺


真言・浄土宗 當麻寺 国宝 西塔 平安時代初期 奈良県葛城市


真言宗 室生寺 国宝 五重塔 平安時代初期 奈良県宇陀市
塔は総高16.1mと小振りだが姿が端正で見事な塔である 寺は「女人高野」といわれる


真言律宗 小田原山浄瑠璃寺(九体寺) 国宝 三重塔 平安時代末期 京都府木津川市
高さ15.3m 平安後期の国宝阿弥陀如来と浄土式伽藍、浄土式庭園が残る価値ある寺院


天台宗 龍応山西明寺(湖東三山) 国宝 三重塔 鎌倉時代後期 高さ20.1m 滋賀県甲良町


世界遺産 法相宗大本山 興福寺 国宝 三重塔 鎌倉時代前期
北円堂とともに興福寺で最古建物 高さ19.1m 奈良市


曹洞宗 安楽寺 国宝 八角三重塔 高さ18.75m 鎌倉時代末
一見四重塔だが一番下は裳階 長野県上田市別所温泉


世界遺産 法相宗大本山 興福寺 国重文 五重塔 室町時代
古塔では高さ50.1m全国二位 奈良市


真言宗 転法輪山大乗院浄土寺 国宝 多宝塔 鎌倉時代末期 広島県尾道市
数ある日本の多宝塔の中でも姿の良い秀逸な塔


真言宗 摩尼山総持院西國寺 国重文 三重塔 室町時代初期 広島県尾道市


日蓮宗 深草山宝塔寺 国重文 多宝塔 室町時代 京都最古の多宝塔 京都市伏見区
古刹・藤原基経が発願した寺の後進寺


談山神社 祭神:中臣鎌足 国重文 十三重塔(神廟) 室町時代後期再建 奈良県桜井市
神仏分離以前は多武峯妙楽寺と呼ばれた 桜と紅葉の名所


世界遺産 日本三景 厳島神社 国重文 五重塔 室町時代 広島県廿日市市宮島町


世界遺産 厳島神社 多宝塔 室町時代 広島県廿日市市宮島町


臨済宗 法観寺(通称:八坂の塔) 国重文 五重塔 聖徳太子建立 室町時代再建
京・東山のシンボル 木造では高さ46mは三位 京都市東山区


真言宗 南法華寺(壺阪寺) 国重文 三重塔 室町時代再建 奈良県高取町
人形浄瑠璃「壺坂霊験記」で知られる


天台宗 斑鳩寺 国重文 三重塔 室町時代再建 兵庫県太子町
聖徳太子が推古天皇から土地を賜り寺を開創

 
世界遺産 真言宗総本山 教王護国寺(東寺) 国宝 五重塔 現存木造最高54.8mは日本最大
江戸時代寛永期 徳川家光寄進 塔は京都のシンボル
寺は嵯峨天皇より空海に下賜された真言密教の根本道場 京都市南区

同 教王護国寺(東寺) 国宝 五重塔


世界遺産 真言宗総本山 大内山仁和寺 国重文 五重塔 江戸時代寛永期再建 京都市右京区
京の人は寺を「御室さん」と呼ぶ皇室縁の寺 春の桜は絶品と言われる


日蓮宗 小倉山常寂光寺 国重文 多宝塔 江戸初期 寺は紅葉で評判 京都市右京区嵯峨
藤原定家の別荘「時雨亭」があった場所とされる


本山修験宗 明星山三室戸寺 府指定有形文化財 三重塔 江戸時代元禄期 昭和時代に他所から移築 京都府宇治市


世界遺産 高野山真言宗 萬年山慈尊院 県指定有形文化財 多宝塔 江戸時代寛永期再建
空海が母堂に会いに月に九度から下りてきたという空海の母堂墓所の寺
金剛峰寺に至る「町石道」の起点 和歌山県九度山町


旧東叡山寛永寺 国重文 五重塔 (旧東照宮五重塔) 江戸時代寛永期 東京都
明治以後所有が転々とし現在は東京都管理で上野動物園敷地内


世界遺産 北法相宗大本山 清水寺 重文 三重塔 江戸時代寛永期 京都市東山区


日蓮宗本山 叡昌山本法寺 府指定有形文化財 多宝塔 江戸時代寛政期 京都市上京区
絵師・長谷川等伯が此処で活躍した 寺には彼の作品、境内には等伯像がある


天台宗 鈴声山真正極楽寺(真如堂) 三重塔 江戸時代文化期 京都市左京区
境内に安土江戸時代の絵師・海北友松や三井高利(三井家菩提寺)の墓がある


天台宗 瑞光山清水寺 県指定有形文化財 三重塔 江戸時代安政期
島根県安来市


浄土宗 塔尾山如意輪寺 多宝塔 大正時代再建 奈良県吉野町
後醍醐天皇勅願寺:境内に後醍醐天皇御霊殿と後醍醐天皇陵がある


法輪寺 三重塔 落雷で焼失後昭和に再建 「斑鳩三塔」 奈良県斑鳩町
元の塔は聖徳太子病気平癒を願って子山背大兄王が建立


浄土宗 禅林寺(永観堂) 多宝塔 昭和時代 本尊は「みかえり阿弥陀」
「秋はもみじの永観堂」といわれるほどの紅葉の名所 京都市左京区


世界遺産 高野山 壇上伽藍 根本大塔 山上宗教都市高野の中心 昭和時代 和歌山県高野町


世界遺産 高野山 壇上伽藍 国史跡 東塔 昭和時代 和歌山県高野町


和宗総本山 荒陵山四天王寺 五重塔(八代目) 昭和時代 以前の物は災害や空襲で焼失
鉄筋コンクリート造 聖徳太子建立七大寺之一 大阪市天王寺区


聖観音宗本山 金龍山浅草寺(浅草観音) 五重塔 江戸期建立
戦後昭和再建鉄筋コンクリート造 都内最古寺 東京都台東区

<その他の塔>

真言宗 長谷寺 五重塔 昭和時代 奈良県桜井市
「花のお寺」で知られる


臨済宗 御許山佛通寺 登録有形文化財 多宝塔 昭和初期 広島県三原市
佛通寺は毛利氏、小早川氏、浅野氏外護の寺


浄土宗総本山 華頂山知恩院 多宝塔 昭和時代 京都市東山区
徳川家が浄土宗だったため庇護を受けた 寄進された山門は日本一の規模


真言宗大覚寺派総本山 大覚寺 心経宝塔(多宝塔) 日本最古の人工池・大沢池畔に立つ 昭和期
嵯峨天皇の離宮を寺に改めた皇室ゆかりの寺院  京都市右京区


曹洞宗 円福山豊川閣妙厳寺 通称:豊川稲荷 三重の塔 昭和時代 愛知県豊川市
「日本三大稲荷」 総本宮は伏見稲荷大社(京都市)
「稲荷神」は稲を象徴する穀霊神・農耕神 現在では「商業の神」とされる


真言宗 紫雲山中山寺 大願塔(多宝塔) 平成期再建 兵庫県宝塚市

(四国霊場八十八ヵ所寺の五重塔・三重塔・多宝塔)

四国霊場八十八カ所 第一番(発願寺) 竺和山霊山寺 多宝塔 室町時代
徳島県鳴門市


四国霊場八十八カ所 第八番 普明山熊谷寺 多宝塔 江戸時代中期
徳島県阿波市


四国霊場八十八カ所 第十番 得度山切幡寺 国重文 大塔
豊臣秀頼が大坂の新羅寺に建立 明治時代に当寺に移築 徳島県阿波市


四国霊場八十八カ所 第十九番 橋池山立江寺 多宝塔 大正時代
徳島県小松島市


四国霊場八十八カ所第 二十番 霊鷲山鶴林寺 三重塔 江戸末期再建
徳島県勝浦町 徳島県ただ一つの三重塔


四国霊場八十八カ所 第二十一番 舎心山太龍寺 国登録有形文化財 多宝塔
江戸時代末期 徳島県阿南市


四国霊場八十八カ所 第二十三番 医王山薬王寺 瑜祇塔 宝形屋根をもつ宝塔形の塔
 昭和時代 徳島県美波町(旧日和佐町)


四国霊場番外札所 八坂寺(鯖大師本坊) 多宝塔(般若心経塔) 平成時代
徳島県海陽町


四国霊場八十八カ所 第二十四番 室戸山最御崎寺 多宝塔 昭和時代
コンクリート造 高知県室戸市


四国霊場八十八カ所 第三十一番 五台山竹林寺 五重塔 昭和時代再建 総檜造
高知県高知市


四国霊場八十八カ所 第三十六番 獨鈷山青龍寺(しょうりゅうじ) 三重塔と多宝塔(平成時代)
高知県土佐市


四国霊場八十八カ所 第三十八番 補陀洛院金剛福寺 多宝塔 明治時代
高知県土佐清水市足摺岬


四国霊場八十八カ所第 六十八番 七宝山神恵院 第六十九番 七宝山観音寺
心経殿 コンクリート製多宝塔 香川県観音寺市


四国霊場八十八カ所 第七十番 七宝山持宝院本山寺 五重塔 明治時代
五重塔は四国霊場八十八ヶ所でも此処を含め四つしかない 香川県三豊市


四国霊場八十八ヵ所第七十一番 剣五山千手院弥谷寺 多宝塔 明治時代
大師堂上手にある多宝塔 巨岩上に石垣を組んでいる 香川県三豊市


四国霊場八十八ヵ所第七十五番 五岳山誕生院善通寺 国重文 五重塔 木造最高塔45m
明治時代完成(四代目) 空海(弘法大師)生誕地の寺 「弘法大師三大霊場」 香川県善通寺市


四国霊場八十八ヵ所第七十七番 桑多山明王院道隆寺 多宝塔 香川県多度津町


四国遍路八十八ヵ所第八十五番 八栗寺 多宝塔 昭和時代 香川県高松市


四国八十八ヵ所歩き遍路第八十六番 志度寺 五重塔 香川県さぬき市
四国八十八ヵ所中たった四つの五重塔の一つ
広島県福山市明王院五重塔の図面で昭和時代(1975年)建立

(参考五重塔:大韓民國)

陵寺の五層木塔(五重塔) 大韓民国
古代三国時代「百済」の首都扶余(古名:泗ピ)を復元した「百済文化団地」

(日本の石塔)

天台宗 阿育王(あしょかおう)山 石塔寺 伝・聖徳太子創建 滋賀県東近江市
国重文 三重石塔(伝・阿育王塔) 日本最古で最大の塔 インド・アショーカ王由来というが、明らかに古代朝鮮伝来の物に見える

(参考石塔・大韓民国)

韓国禅宗大本山 金井山梵魚寺 三層石塔 大韓民国・釜山
元は新羅時代建立の寺だが、秀吉の出兵で焼失、1614年復興した
この三層石塔のみ当時の物である

(参考石塔・大韓民国)

定林寺址 五重石塔(国宝第九号) 朝鮮古代三国時代 百済國・首都:扶余 大韓民国

(参考石塔・中国)

唐・長安 慈恩寺 大雁塔 現中国・西安
シルク・ロードの始・終点である長安(現西安)にある 652年玄奘三蔵が
天竺(インド)から持ち帰った経典、仏像を保管するために作らせた

(日本・五重小塔)
 
海龍王寺 国宝 五重小塔 天平時代前期 奈良県西ノ京
一種の模型であるが当時の五重塔の造り方がよく分かる


関連内部リンク:岡山県の仏塔

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