岡山の重森三玲の世界
(昭和期を代表する作庭家・重森三玲の生地・岡山県吉備中央町)

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吉備中央町・重森三玲記念館脇の「天籟庵茶室・茶庭」(生家より移築・上下とも)・・・・・・・・




重森三玲十八歳時設計の茶室、父親による建築 昭和44年移築時には下の赤い部分は吹屋の弁柄で真っ赤であったという
落成記念の茶会では、茶人でもある三玲はここに柿の葉をいっぱい敷き詰めさせたと伝わる





茶室内部から外を見る 水鉢は鎌倉時代の物





茶室内部の様子 二枚の掛け軸も三玲の自筆 床の間が三つもあるという変則の間 三玲は若い頃から前衛であった





茶室入り口前にある彼の孫の作庭 当記念館落成時に贈呈された



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・重森三玲記念館と天籟庵茶室(右奥)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



記念館は吉川(地区)公民館敷地内にある 地区民の寄付によって完成した 管理は隣接の公民館が受け持つ


<三玲の代表的作品>







左の着物・岸和田城本丸八陣庭落成時に三玲の娘がこれを着て舞った物(女優山本富士子寄贈)





(注:記念館から遠くない所に重森家の墓があり、そこに三玲も眠る)


・・・・・・・・・・・・・・・吉備中央町・吉川八幡宮(三玲記念館横)・・・・・・・・・・・・・・・



吉川八幡宮本殿(国指定重文)(参考写真)





三玲設計による吉川八幡宮社務所 地味な建物である



・・・・・・・・・・・・・・吉備中央町賀陽庁舎の「友琳亭」(京都より移築)・・・・・・・・・・・・・・








三玲設計による元の庭は京都の友禅染め会館のための作品 平成14年にここに移築された





岩の配置は当然のこと、水を常時動かせて静動を併せた新鮮な効果を出している





庁舎ビルの棟間の渡り廊下にも素敵な空間を生み出している





庁舎ビルの庭にも高野山福智院庭と同様な岩と苔を使った構成をしている





庁舎ビルの壁や空が写り込むことを意識した新しい発想の設計をしている



・・・・・・・・・・・・・・・・・吉備中央町・功徳山大村寺・茶室(移築)・・・・・・・・・・・・・・・・・



中国薬師四十九霊場第一番札所・功徳山大村寺(参考写真)





大村寺境内にある三玲設計の茶室「功徳庵」 彼の最高傑作の一つと言われる 背の低い板塀が粋である(岡山市より移築)


  





同上 撮影時は雨戸が閉まり障子が見えないので、本来の美しさは分かりにくい 年に数回茶会を催すという





同境内にある三玲の弟子による庭園鶴亀の庭 訪問時は手入れが悪く荒れていた




    
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