世界文化遺産・ワルシャワ(旧市街)歴史地区(ポーランド)

 このワルシャワ旧市街は歴史がたいへん古い場所である 1939年にヒトラーのナチスがこの国に侵略して第二次世界大戦が始まった その時にドイツ軍は徹底的にこの町を爆撃し、この場所も近くの王宮も完全に瓦礫に化してしまった 戦後長い間瓦礫は放っておかれたが、のちに市民も自主的に参加して当時の版画、写真をもとに、イメージを再現し、煉瓦や石柱を組み立て直した さらに、戦争で無くなった箇所は新たに作り直した この市民の情熱と愛情がこの町を元の姿に戻した 本当の「愛国心」がどういうものがよく分かる

 世界遺産に申請した時も、「この町は出来た当時の物ではない 本物ではないから世界遺産ではない」という外部の反対の声も多くあったそうだ それにもかかわらず、地道な努力の末に「世界(文化)遺産」に認定された そう言う意味では、おなじこの国のアウシュヴィッツ強制収容所とともに「世界平和のための世界遺産」ともいえよう 戦争は破壊以外の何も生み出さない そう言う意味で、新しいが古い価値のある場所である

--世界遺産--
World Heritage

内部リンク:アウシュヴィッツ強制収容所

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