第二日目 (Day 2, Aug.8) ボーダータウン(SA)発 (晴れ/曇り) アデレード通過 Border Town〜Adelaide〜Kimba

 ここのCPは国道の傍にあり、夜中でもトラックがたくさん通り過ぎるのと、冷たい雨で温度が下がったのもあり、夜中に何度もトイレに通った。今朝はうってかわって、「オーストラリア晴れ!?」の良い天気だ!。ここの管理者は、感じがいい若夫婦だった。ブロンドの可愛い幼女の名前が、「インディア」といった。由来を聞くと、夫婦がもと居たインドが大好きだったので、娘の名前をそのように付けたという。もし中国だったら、「チャイナ」とでもつけるのかな? 

 折しもこの国では、「国勢調査」がおこなわれていた。細かい紙を出された。外国人も書くのだという。すぐ出発するため、記入する時間がなく、「次の町で出すから」と言って、出発してしまった。結局この用紙は、最後まで出さずに日本へ持ち帰ってしまった。オーストラリア政府さん、ゴメンナサイ。統計の数字が2人分変わったかな?
大河マーレー川に架かる橋  Swanport Bridge on River Murray
  畑があったり、牧場だったり、道も変化があり飽きずに走っていると、大きな川に出会い長い橋を渡った。この国最大級の川、マーレー川にかかるスワンポート・ブリッジであった。この川はダーリング川とともに、大鑽井盆地を流域に持ち、大オーストラリア湾に流れ込む。この川のおかげ で、家畜も農産物もみんな生きてゆけるのだ。ここの人には有り難い川だ。
 
 朝から274km走って、この国第4の都会で人口91万のアデレードに着いた。中心部に大きな公園があり、美しい町である。緑が多い。わが岡山県とこの南オーストラリア州は姉妹県(州)だが、本当に住んでみたい町だ。しかしこの町は、あまりに広すぎて道を間違った。やはり私は田舎に向いているようだ。
道路沿いの牧場は黄色の花が真っ盛り Yellow flowers in bloom
  次の目的地、ポート・オーガスタまでまっしぐらに進む。途中、面白い名前の町があった。スノー・タウンという。この辺りは暖かく、一年に一度どころか10年に一度位しか、雪は降らないように見える。どうしてこんな名前を付けたのか?不思議だ。ポート・オーガスタは沼沢地であるが、交通の要衝である。ほとんどの道路も鉄道も、ここを通る。位置的には、スペンサー湾の一番奥の突き当たりである。たいして大きくはないが、活気がある町だ。スーパーで買い物の不足を買い足す。
ポート・オーガスタ Entering Port Augusta, SA
  国道一号線は、ここから真西へ向かう。名前もアイア・ハイウェイの通称名がつく。ポート・オーガスタを過ぎると、急に交通量が減るとともに、次第に暗くなってゆく。まわりに人家は一軒もない、手づかずの荒野である。ごく背の低い灌木が無限につづく。カンガルーが出なければよいがと心配になる。155km走って、キンバで泊まることになった。ロード・ハウス*(日本でいうスタンド)が経営するCPに入る。
                                         
 風力井戸のある 牧場を抜ける
アイア・ハイウェイ  一直線でどこまでもつづく同じ景色が続く  運転は退屈  Eyre Highway
                                      (本日の走行距離654km)

ロード・ハウス
日本のスタンドは、給油施設とガレージが中心であるが、ここでは食料品を置くミニ・スーパーやレストランが当たり前につく。
また、タイア、ジャッキ、車のライトなどの補修部品も多数置いてある。一言で言うと、「ドライブ旅行の補給所」であろうか。